ソリストプロフィール

ミハイル・カンディンスキー　（ピアノ）
Ｍｉｋｈａｉｌ　Ｋａｎｄｉｎｓｋｙ，ｐｉａｎｏ

1973年モスクワ生まれ。画家W.カンディンスキーを輩出した家系の直系１０代目に当る。グネーシン音楽学校を経て、モスクワ音楽院ではエリソ・ヴィルサラーゼの下で学び、首席卒業。さらに英国王立音楽院ではヘーミッシュ・ミルンに、ロシア・グネーシン記念音楽院ではウラジーミル・トロップについて研鑽した。

音楽学校時代より、ロシアのオーケストラとベートーヴェン、グリーグ、ラフマニノフ、プロコフィエフ等の協奏曲を協演するなど、ロシア各地を演奏旅行している。音楽祭ではメトネル記念音楽祭(ロシア)、オレグ・カーガン記念国際音楽祭(ドイツ)、セント・マリーズ音楽祭(イギリス)などから毎年招聘されている。

ウィーン古典派、ロマン派、印象派からロシア国民楽派、近現代まで膨大なレパートリーを持ち、ロシアを中心にイギリス、イタリアにてリサイタルを行い、現在は日本に在住。サントリーホール、白寿ホール等で行うリサイタルでは深い想い、温かい心で日本の聴衆と一体となる感動を呼び起こした。

CDはモスクワ音楽院卒業の直前録音「ラフマニノフ　２４のプレリュード」、初来日公演録音のスクリャービン＆ラフマニノフ「ロシア音楽―19世紀末から２０世紀にかけて−」（ともに新世界レコード社）、「プレイズショパン&リスト」（若林工房）を現在リリースしている。

その演奏は「高潔にして精神的、輝くばかりの妙技」（ロシア・インディペンデント新聞）、「何よりも透明でロシアのきびしく優しさを感じる音色」、朝日新聞紙上では吉田秀和氏より「若き日のホロヴィッツを思った――彼にも“何か”がある。」（2002年12月24日付）と評され注目を集めている。