〜トロンボーンセクションの悲劇〜 (第5回会報掲載)
蜂矢鳥庵@B.Trb
最初の犠牲者は筆者であった。公称「仕事上の事故」(実は勤務外のえらいマヌケな理由)で、利き手左手の人指し指をミシミシいわせてしまったのである。しかもこの指は楽器を構えるときに非常に重要な指なのだ。ああ何たる悲劇!
でも添木のおかげで楽器を持つことはでき、練習には参加していたのであった。「音楽の友」に載った写真をよーく見ると、左手の包帯が見えるのである。次の犠牲者は当初主席の座にあった Philips M.氏。出張が重なったために初期の練習から出席できず、団長の不評を買っていたが、とうとうオランダに抑留されてしまった。したがって出場できなくなり、第1回からの連続出場記録が途絶えてしまったのである。ああ何たる悲劇!
そして喜々として主席の座についたK. K. 氏にも魔手は及んだ。1月某日の大雪の日、雪道にて肋骨をミシミシいわせてしまったのである。両腕と唇が無傷だったのはさすがだと思うが、やはり2週間ほど楽器を吹けなくなってしまった(酒は飲んでいたらしい)。現在でも大笑いしたり、全開バリバリでバビ・ヤールを吹くと痛むそうな。ああ何たる悲劇!
海外抑留、骨折、我々が何か悪いことをしたとでも言うのだろうか? 思い当る理由はまったく.....山ほどあるなあ。まあいいや。
さてバビ・ヤールのトロンボーンセクションはもう1人いらっしゃる。急遽2番を吹くことになったSGM氏である。氏はすでに「バビ・ヤールで入りを間違え、目が点になっている間に、京都在住のCl.奏者に睨まれる」という悲劇や、「オール・ショスタコ・プロで全乗りになりかける」という悲劇にあっている。皆さん、この程度で終わるよう祈って下さい。なにせほかの3人が海外抑留や骨折ですから。