ダスビ用語の基礎知識
これがダスビの実体だ???
摩訶不思議なダスバーの生態が白日の元に・・・
最終更新2005/3/4
作・監修:オーケストラ・ダスビダーニャ団員有志一同
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そこはギャグ、もしくはシャレということであまり本気にならずにお楽しみ下さい。
目次
【エキストラ・ダスビダーニャ】
ダスビダーニャ団員が、ショスタコーヴィチを演奏するアマオケにエキストラで出演すること。選曲でショスタコーヴィチの曲をやることに決まってエキストラを募集しているアマオケと、年一回のダスビだけではがまんできないダスバーの利害が一致した場合に成立する。
終演後、アマオケ側はダスバーに「演奏会に手伝っていただいてありがとうございました」と言う事が多いが、ダスバー側は「何でショスタコを弾かせてもらえた上に、感謝までされるのだろうか?」と不思議に思ってしまう。略称:「エキ・ダス」
(1)陸地の先端「岬」やそこにある灯台など、岬を愛する人々。ダスビにはミサキストで作る「岬同好会」があり、たまに活動を行っている。
(2)某ゲーム(調査の結果"ONE"と判明)のキャラクター「川名みさき」を信奉する人のこと(らしい)。web上にはファンページがかなりあるようだ。
ショスタコーヴィチ・アルコによって鍛え上げられた弦楽器のダスバーにとって、「ダウンボウがすべて」である。よって、「ダスビのショスタコーヴィチ」以外の曲を他のアマオケでやるときでも、気がつくとダウンボウで攻めたりする傾向があるのだが、そうは問屋が下ろさない。気がつくと、各オケでの音楽的、技術的な問題等でダウンがアップボウに変わる事が多々ある。そのような事態に直面すると、段々落ち着かなくなり、気がつくと周りと違うボーイングをしていることが多々ある。そのような症状をダウンボウ・症候群とよぶ。段々症状がひどくなると、ショスタコーヴィチの曲以外でもダウンボウがアップボウに変更になると、落ち着かなくなるらしい。(この項の筆者はかなり症状がひどいらしい)
(1)レミングというアメリカ某所に主に生息している、リスのような生き物は、ある時、突然本能に従って群れをなし、川に向かって(=に死に向かって)突っ走る習性がある。つまり、レミング達は、自分たちが増えずぎると、本能的に集団自殺するようにプログラムされている動物なのである。
(2)自己防衛本能に多少の問題があり、なにかに駆り立てられるように身を滅ぼす人々のこと。転じて、健康診断時にE判定がつこうが、終電がなくなろうが、社会的信用が失われようが、腰を据えて痛飲などをする人々をいう。また、若干それを気にかけつつ、やっぱりずるずる飲酒してきっかけを逃す人、あるいは、素面にもかかわらず自車にそのような人を快く乗車させ、自分の睡眠時間を削ってしまう人、焼かれる人々、それらを見て笑い転げている女性。転じて寓意的に「殉教者」。多くのダスバー達の行動は上記のような傾向にあり、なんとも「レミングの群れ」をほうふつとさせてしまうのである。【類語?】マグロは一生泳ぎ続ける
【生タコ】
(1) ショスタコーヴィチの生演奏のこと。この生タコを聴ける機会は一昔前よりは増えたとはいえ絶対的に少なく、生タコに飢えているダスビ団員は東に生タコ演奏会があれば飛んでいき、西に生タコのエキストラがあれば交通費もノルマ(もしくはギャラ)の多少もいとわず楽器を持って舞台に乗る姿がしばしば見られる。
(2)タコの刺し身。生きているタコ(オクトパス)の足の部分を吸盤と共に皮を剥き、薄く切ったものを刺し身醤油で食べる。ただし、これはごく新鮮なものでないと食用に耐えられないので高級な料理屋か、タコが捕れる近海の町に行かないとなかなか食べられない貴重な逸品である。筆者は、タコが食べられない為に、1度だけ生タコの刺し身に遭遇したものの、その貴重な味を賞味することが出来なかった。今度遭遇したら食してみようと思うのだが、その機会がいつくるか定かではない。【参考】タコメシ
【ショスタキスト】
全ての音楽や作曲家に対して寛大かつ意欲的で、ほんの少しだけ、ショスタコが他の作曲家よりも好きだという、真の音楽愛好者。特に女性ショスタキストは、「ショスタキーナ」と言われることもある。 なお、「ショスタキスト」は、ショスタコ以外は認めないというショスタコ偏愛主義者であると、誤った定義付けがなされることが比較的多いが、それは「ショスタキスト」とは区別されるべき「ドミトリアン」であって、音楽愛好者としての精神を根本から異にするものである。曰く───私は、反ショスタキストからドミトリアンと同じように激しく憎まれている。だからこそ私は、真のショスタキストなのだ!(意味不明)【類】ミサキスト
【ダスバー】
ダスビの団員および指揮者、先生方。特に女性ダスバーは、「ダスビーナ」と呼ばれることもある。
【レセ・ダス】
「レセプション・ダスビダーニャ」の略。
ダスビ団員は演奏会後の打ち上げを非常に愛好しており、様々なプロorアマオケの演奏会を聞きに行った後でも私的な打ち上げを開催する。それが「レセプション・ダスビダーニャ」である。レセ・ダスは演奏会において偶然遭遇した団員、または意図的に集まった団員により、終演後に行われる酒宴である。よく考えるとレセプションではない。ショスタコーヴィチが演目に含まれる時、またはダスビ団員が出演した演奏会の時に開催されることが多い。最近は情報網が発達したせいか、ショスタコーヴィチが演目に含まれる場合、必ずダスビ団員が何人か聞きに行っており、レセ・ダスが開催される。
レセ・ダスは演奏会場近くの飲み屋で開催されるのが普通だが、わざわざ森下よ〜ろ〜に移動して行なう場合もある。またダスビ団員が出演した演奏会の場合、当日演奏を行なった団員は、本物のレセプションに参加した後でレセ・ダスにハシゴすることもある。
【森下よ〜ろ〜】
流浪のオケながら、比較的練習場所として定着している森下文化センターの近くにある養老乃瀧・森下駅前店の事。毎年10月になると利用率が上がるとのことで、店の主人はルーズソックスのじょしこーせーを特別にダスビの為に配置してくれているという奇特な店でもある。昨年(98')は利用頻度の高さゆえか、店長から御祝儀を戴いてしまう。今年もダスビのプログラムによ〜ろ〜の広告が載るなど良好な関係が続いている。あまりに森下よ〜ろ〜という響きに馴染んでしまった我々は、「望年会は、池袋の森下よ〜ろ〜で行ないます」などと混乱した発言をすることさえある。
【レセ・リハ】
「レセプションのリハーサル」の略で、要するに呑み会のこと。練習のあと、特に女性に「呑みに行こう」とあからさまに誘うのは少々照れくさいし、また、女性のほうも世間の目を意識してしまうものだが、レセ・リハ、つまり練習に行こうと誘うのであればごく自然だし、女性も素直に応じやすい。(だって練習なんだもん)。いや、応じやすいどころか、特に男衆は参加することを半ば強制されており、欠席の多い団員は、コンマス(コンパ・マスター)やインペク(飲酒ペクター)から厳重注意を受ける。指揮者やトレーナーとて例外ではない。(だって練習なんだもん)。
なお、「レセ・リハ」の後、さらに自主練として、「二次会リハ」「三次会リハ」「二日酔いリハ」「会社さぼり言い訳リハ」等々を行う者もいるが、あくまでも団員個人の自主性に任されており、団は一切干渉しない。
なお、ダスビでは他に「望年会のリハーサル」「新年会の反省会」「海外赴任激励コンパ」等、様々な理由で飲み会を行なっている。
【じゅー】
(1)日本語の「じゃあ(じゃあね)」から派生した結びの言葉。その語感は「敬具」ほど堅苦しくなく、「さようなら」ほど冷たくもなく、また「それでは」と同様の軽さにちょっとした愛嬌を併せ持つ。ただし一般的ではないので、使う相手や場所を選ぶ必要がある。
起源は、明オケコンパで、徹夜でマージャンをして疲れているときなどにまともな返事が出来なくなり、訛って使われるようになった数々の言葉の一つではないかと推測される。(M澤説)
(2)某M大オケのとある呑み会(場所は、お茶の水の「ぷら座」と記憶している)の開始に際して、さあ乾杯という意味で、全員が「じゃあ」とジョッキをかざしているのに、二人だけいきなり話に入りきっていて乾杯の音頭に気づかない。単なる乾杯の音頭の「じゃあ」が、次第に、かの二人に乾杯への参加を促すニュアンスに変化してゆき、それでもまだ話し込んでいる二人に対する苛立ちの感情もこもってきて、歯をかみ合わせたまま強く「じゃあ」を発音するうちに、「じゅー」という音になった。今でこそ、M澤氏の指摘されるとおり、堅すぎず軽すぎず、適度の柔らかいニュアンスで使用されるが、もともとは、モタモタしている一部の構成員に、「とっとと我々の行動に合流したらんかいボケェ!」という、苛立ちを込めた催促の意の「じゃあ」である。
使用例:練習開始時に、指揮者が「じゃあ、行きましょう」と棒を構えているのに、ある奏者がそれに気づかないでポケットスコアを広げて読んでいる様な場合、「とっとと演奏体制に入らんかい、アホンダラー」というニュアンスで、「じゃあ、行くぞ!…じゃー!…じぃゃー!…ぢぃゅー!…」と、苛立ちの感情をcresc
してゆく。(以上白川説)
尚、「じゅー」は、「ダスビ用語」というよりも、「ダスビML用語」だという説もあるが定説は定かではない。
【れみどし】−本団内報の名前の由来−
ショスタコの姓名のドイツ語綴り「D.Schostakowitsch」のイニシャルを、D=レ、S=Es=ミ♭、C=ド、H=シと音名に変換したもので、彼の作品の随所にこのレ−ミ♭−ド−シの音形が現れ、ショスタコのサインと言われている。ダスビでは、団内報の名として広く愛称されている。
【ダスキン】
"ダスビ緊急連絡" の略称で、メールや郵便などによる緊急連絡。しかし、全然緊急を要さない単なる連絡事項であることがほとんどである。よって、今期この連絡方法の存続が危ぶまれているのも事実である。
【気持ちだけ受け取る】−長田用語−
練習中、技術よりも気持ちが先行してしまう我々に対して、指揮者長田先生が、「気持ちは分かったから、ちゃんと弾かんかい!このヘタクソどもが」という意味のことを伝える際に、我々を傷つけないようにと気遣って使われる言葉。しかし、物事の本質を読み取る能力に乏しい我々は、「気持ちだけでいいだなんて、なんて遠慮深い指揮者なんだ」と、無邪気に長田先生の人柄に感動し、気持ちだけのまま本番を迎えるのである。(遠慮深さよりも、むしろ忍耐強さに感動していると、インペクの○坂くんが泣きながら言ってました)。
【戦局会議】
「選曲会議」のことであって、決して御前会議ではない。会議中、作曲家の名前が出てこず、タイトルや番号だけが飛び交うのが特徴。そもそもは、選曲会議のお知らせの文書を作成する課程における誤変換を、普段は杓子定規なインペク逢坂が、珍しく、「これは笑いが取れるから」とあえて修正せずに公示したのが始まり。だから、彼にとっては、
"お笑いもいける逢坂" をアピールするための大勝負という大事な意味も持っていた。しかし、一生に一度演奏できるかどうかという曲が候補であるため、参加者は皆真剣である。誤変換とはいえ戦いという表現もあながち間違いではない。作曲家の名前が出ず、番号のみ飛び交うのが特徴。
"戦局会議" ──それにしても見事な御返還…いや、誤変換である。わがまま言いたい放題の、愛と欲望の人間ドラマが展開される様子を彷彿とさせる表記である。
ex. 「カテリーナ」の場合:会議場(東麻布の秋味亭という呑み屋だった)でヤルヴィ/スコティッシュのCDを聴いて、「うおー、かっちょええ!おれ、これがいい。これじゃなきゃ、おれ降りる」「でも、楽譜は手配できるのかよ?」「なんとかなる!スコティッシュに手配できてダスビに手配できない楽譜などない!」「でも、金管の編成が何となくでかそうだし…」「どうせ3管にアシつけりゃなんとかなるだろ!」「誰か編成が分かる資料持ってねえか?」「何とかなるっつってんだろ!議長、早く決採れ!」──あれから8ヶ月…。届いた楽譜は会議で聞いたCDの演奏のとは違うし、金管は得体の知れない楽器による大編成のバンダが要求されているしで、全然なんとかなっていない。
【運営懐疑】
「運営会議」のこと。上記 "戦局会議" と同じように絶妙な誤変換を狙ったのだが、やはりかなわない。 世界中の憲法が統治の原則とする三権分立にならい、立法と行政の分離、つまり団の意思決定は団員が行い、運営はそれを実行する立場にすぎないとすることによって、運営が団員の意思から乖離し、密室化することを防止するものである。したがって、”運営懐疑”および”戦局会議”には、役付きであるか否かを問わず、全団員が出席する権限を持っており、公平な1票を行使できる。(…といえば聞こえがいいかもしれないが、単に団長が優柔不断なのである)。
【変酋長】
当初、団内広報自身が勝手に呼び始めたのは最初だが、実は誤変換ではなく、わざわざ単語登録をしたものである。最近では、団員の皆様から「へんしゅうちょう」=「変酋長」という認識がされているようなので、ひそかに喜んでいるらしい。「会報れみどし」の発行を楯に、原稿の催促を日々の生き甲斐としているが、好きじゃなきゃやってられないというのも本音ではある。
【タコ】
(1)偉大なる作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチの略称。
(2)ものを数える単位。1タコ=15。「ダース」等と同じように用いる。用例:「ビールを3タコ本、お願いします」
(3)「この、タコ!」と言った場合、一般的には相手を侮蔑する際に用いられているらしい。しかし、「タコ」はダスビでは相手に対する最大限の誉め言葉である。
(4)アマオケではショスタコの交響曲を呼ぶときに「タコ6」などと誤用されている(「ショス6」も同様)。しかし、正しくは「6番」と呼ぶのである。(余計な修飾語句はいらない)
【東側の人間】
千葉方面の住人や、千葉方面オケの関係者を指す。Vn.T氏、Cb.M岡氏など大勢いるようだが、Ob.K綿(旧姓I上)さんは最近西側に寝返ったらしい。【類】西側の人間(現在執筆中<誰が?)
【オケ挟マー】(おけはさまー/おけはざまー)
本番も近づき、宣伝のために他団体の演奏会のプログラムに、我々のチラシを挟んでいる。この時、ボランティアで挟み込み活動を行なう人達を「挟まー」と呼ぶが、対象がオーケストラの演奏会なのであえて「オケ挟マー」と呼ぶ。
挟み込み活動では、他団体もチラシを挟んでいる。それに対し、いかに我々のチラシが目立つ箇所に挟まるようにするかなど、他団体と様々な駆け引きが生ずる。これを「オケ挟マーの戦い」と呼ぶ。
挟み込みがあるときには、ぜひ団員のみなさんにも協力していただきたい。事前に参加を申し込んでくれればありがたいのだが、当日いきなり来てくれてもOKである。(これを「オケ挟マーの奇襲」と呼ぶ)
※なおこの項の筆者は、実際に戦いが行なわれた「田楽狭間」でネタを作りたかったが、うまくいかなかったらしい。
【DS】
(1)偉大なる作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチのイニシャル
(2)富士フィルム社製デジカメの旧型名。とある団員所有のデジカメDS−7にはレニングラードという愛称が付けられている。
(3)大根サラダの略。用例:「DSを2皿お願いします」(他にも団員は様々なDSをみつけ、日常会話に役立てている)
【不協和音】
(1)同時に発せられる時、不調和で融合せず不安定な感じを与える和音。
(2)ショスタコ曲ではごく頻繁にかつ効果的に使われるため、団員にとっては「かっちょいい音」「気持ちいい関係」等の印象を持つ言葉。そのため新聞などで「若貴兄弟に不協和音!」とかいう見出しを見ても、「いいことじゃないか」と思う輩もいるらしい。
【ダスビ・ファン】
(1)演奏会に来ていただいたお客様。最近では年に1度の演奏会だけでは飽き足らず、練習を見学に来るという熱心なファンも増えている。(練習の見学は大歓迎:団長)
(2)筆者が本屋でダビスタ・ファンなる雑誌を見付けたときは「ダスビ・ファン」と見間違えて本気でびっくりした。
【森の歌予備軍】
児童合唱を含むオラトリオ「森の歌」をダスビでやるときに備えて親の手で正規のショスタコ教育を施されている児童合唱要員。要するに団員の子ども。用例:「うちの森の歌予備軍その1が風邪ひいちゃったので今日の練習に少し遅れます」
【ショスタコーヴィチ・アルコ】
バルトーク・ピッチカートに匹敵する、ダスビ弦楽器特有の激しいダウン奏法。この奏法が身体に身に付いてしまったダスビ弦楽器奏者は他オケで顰蹙をかっているらしい。また、いちいちボーイングを書かないと自然に「ダウンボウ」になる習性がある為、ダスビ弦楽器奏者のパート譜にはやたらとボーイングの書き込みが多く、ここでもダウンが優勢を誇っている。【類語】ダウンボウ・症候群
【打族】
ダスビの誇るスーパー打楽器奏者群。打楽器が活躍するショスタコ曲で練習を重ねる彼らは、他オケでも活躍をくり返している。昨年は様々なオケで赤魔法使いの弟子、赤い薔薇の騎士などの名言を残した。【類】堕族
【タコメーター】
どの程度ショスタコビチに傾倒しているかを視覚化するメーターもしくは、その度合を表現するための仮想的な尺度。1から15までの数値で示され、数値が大きいほど傾倒具合が大きいことを示す。特にタコメーターが13以上を指す場合には、「レッドゾーン入ってる」という表現を用いる。
【タコグラフ】
ショスタコ曲演奏履歴を記録したもの。演奏曲目などのほか、気合いの入り具合も記録されるため、ショスタキストであることを隠していてもタコグラフをチェックすことですぐにわかってしまう。
例)
A:「だから俺はショスタキストじゃないって言ってるだろ!」
B:「タコグラフに記録が残ってるんだ!言い逃れはできんぞ!」
【ニューバビロン】
(1)ショスタコーヴィチ作曲の映画音楽。
(2)ショスタコーヴィチ交響曲第13番「バビ・ヤール」に関して、従来の解釈とは異なる新たな意見・議論。(→新バビ論)「バビヤールに記念碑は、今はある」等。
【レニングラード】
1. 牡馬/3歳/栗毛/音無厩舎の競走馬(←Google検索の先頭に出てきた)。「ローエングリン」との連勝馬券を買うべし。
2. 旧ロシア帝国の首都サンクトペテルブルグの旧名称。サンクトペテルブルグ→ペトログラード→レニングラード→(再び)サンクトペテルブルグと、この町の名称は何度も変わった。名称の変遷自体が、ロシア・ソ連の歴史の変動を物語る。なお今年は、何の因果かサンクトペテルブルグ建都300周年、レニングラード解放40周年に当たる。ちなみに現在名は、英語では「セント・ピータズバーグ」となり、異様に語感が軽い。
3. ショスタコーヴィチ作曲交響曲第7番のタイトル。名門・レニングラード交響楽団もサンクトペテルブルグ交響楽団と名前を変えた現在、この交響曲に付けられた名前が唯一ソヴィエト連邦時代の名残となるのではないかと推測される。ダスビ第1回定期演奏会で取り上げているため、「レニングラードの時は・・・」という表現は、古参ダスバーでは「第1回の時は・・・」の意を示す。ただし、今回2回目のレニングラードなので、まもなくこの表現は用語集から削除されることであろう。【類語】「バビヤールでは・・」「処刑の時は・・」「1905年の頃は・・・」等。これらはしばらく有効。
【エンキョラー】
遠距離ダスビ参加者。家庭や会社の都合により首都圏から離れた地域に引っ越すことを余儀なくされた団員は、新潟・京都・高知・福岡などの遠距離からでもダスビに参加する。その理由は「ここでしかできないんだもん」。
【新入団員】
1. 新入団員より。「10年前ですか? ワタシ、小学生でしたよ〜」。光陰矢のごとし。
2. 新入団員へ。「何番が好き?」とか「誰が指揮の交響曲全集が好き?」とか聞かれても、ビビらないこと。
【ダス婚】
ダスビ内結婚。配偶者に「アマオケ活動への理解」に加えて、「ショスタコへの理解」も得られているため、「家の中ではピアノ協奏曲第2番しか聞いちゃダメ」などという制限を設けられることが無い。ダスビ内で初めて出会ったカップルの場合、「純粋ダス婚」と呼ぶ。ショスタコが引き合わせた仲であり、非常に目出たい。純粋ダス婚の披露宴では、新郎新婦演奏で「黄金時代のポルカ」を聞く機会が多い。
【長征】
1. エンキョラー(※別項)が、週末に数時間と数万円をかけて、都内での練習に参加する行為。
2. 遠距離に住む観客が、年一回池袋までダスビを聴きに来る行為。
【モソロフ】
ロシア・アバンギャルドを代表する作曲家。とはいえ、知名度の低さのためか、「モロゾフ」やら「モロトフ」やらとよく間違われてしまう。
【レニー】
1. 米国の指揮者・作曲家「レナード・バーンスタイン」の愛称。
2. ショスタコーヴィチ作曲・交響曲第7番「レニングラード」の愛称。
3. と書いてみたら、「レニーのレニーって、最高!」と言えてしまうことになる。2は、ウソ。
【レニング・ランド】
1. 「やっぱ、米国資本だけじゃなくって、ロシア資本のアミューズメントパークも欲しいよね」との団員の宴会ヨタ話から生まれた、仮想アミューズメントパーク。「消火活動をするショスタコーヴィチ」などのアトラクションがある。が、ドイツ軍に囲まれているため入場は困難。中には食堂が無く、飢餓体験も可能である…などと、団員はネタを膨らませている。【類語】「スターリング・ランド」
2. …というような冗談を言っていたら、ソ連時代を再現したテーマパーク「スターリン・ワールド」なる施設が、リトアニアにできたらしい(実話!)。現実はヨタ話より奇なり。